お別れ編

2022年04月23日

最期へ向かうハンクのこと(続き)



ハンクが旅立って
ちょうど1週間が経ってしまいました。
早いのか、まだ、なのか。

16日土曜のことを
書こうとすると
心が未だにざわついてしまいます。


とりあえず、
昨日のハンクん。


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ちょうど
日向ぼっこの時間。

晴れてる日は天窓からの日差しが
きれいに当たります。

(パイナップルの次はオレンジ。)




さて、前回の続き。
土曜午前中受診した時の
先生のお話から。

高熱の原因としては
やっぱり膀胱炎の細菌からでしょう
とのこと。

実は前日くらいから
お腹を押すとポコポコ鳴って
パチ、プシュという音を出しながら
オシッコが出ていました。
要はオシッコとともに
空気が一緒に出る感じ。

これは細菌から出てるガスだそうで
本来、膀胱内に気体はないそうです。


このガスを出す細菌に効く
今までと違う抗生剤をもらい
翌日から飲ませることで
帰ってきました。




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2020年2〜3月。
何が何でもご飯LOVE



最期への準備ではなくて
高熱からきているぐったりなのかと
点滴と解熱剤で回復するのかもと
少し希望を持ってしまいました。

今度はベビーベッドに寝かせて
しばらくは荒い呼吸が続いてました。

呼吸が荒いのも
高熱のしんどさからとのことで
遅くとも数時間で
解熱剤が効いてくると。


いつから呼吸が荒くなったかって
金曜の夜中だったと思うので
そのあたりから高熱になったのかなと。




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上の写真時の後ろから撮ったバージョン。
こんな格好でもご飯食べてる。(´∀`;)
後ろ足滑っちゃってよくこんな姿勢になってたなぁ。



しばらくすると
呼吸も静かになって
眠ってしまったようです。
2時間くらいお昼寝したでしょうか。

私もその間に
ソファーで仮眠。

また荒い呼吸が聞こえてきたので
薬が効いてないのか
まだ熱が上がり始めたのか…

見てみるとまた少し血便が出てました。
お尻まわりをお湯で流して
きれいに拭いてあげる。




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滑らない靴を履いて
よくリビングをポクポク歩いたね。



まだ荒い呼吸は続いてるので
何度か口をお水で湿らせ
寝返りをさせて
様子を見守りました。

すると、
口を大きくパクパクさせ始めました。

吐きたいのか、ゲップしたいのか
というふうに見えて
頭を高くしてみたり。

すると、
ハゥっと吸ったまま
一瞬お腹が止まる。

え?っと思って
顔だか体かを賢明にさすると
ピクッとまた息をする。
舌がみるみる薄い紫色になっていきます。

そんなのを
2回繰り返したように思います。
「ハンクん!がんばれ!!」と言いながら
頭と顔をたくさんさすりながらも
もうダメなんだと実感しました。


3回目は戻らずに
本当にす〜っという感じで
力が抜けていきました。
魂が本当に抜けていったように感じました。




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テレビが珍しいみたいで
よく立ち止まって見てたね。
なずなさん、ちょっとビビってる。( ̄▽ ̄;)



すぐ、出かけていた夫さんに電話。

そして、私がしたことは
ハンクんが身につけていたものを
全て脱がすことでした。

ハーネス、腕のサポーター
手足の包帯を
全部取りました。

何もかもから
自由になってほしいという
気持ちでした。


犬本来の姿になって
何枚か写真を撮りました。
その中から1枚だけ
載せることをお許しください。




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私の好きな魚眼レンズ風。

鼻の雫は、最後の鼻水なのか
口を湿らせたお水か。
ハンクんらしいお顔だな、なんて。




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その夜の写真です。
なずながハンクんの顔を
くんくんと嗅いでいました。

カメラ向けると
やめちゃうんですけどね。

ひなずなとは
仲がよかったわけではないんですけど
どう思ってるのかな。




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毎日毎日、雨の日も
(せっまい)お庭に出たね。



全うしたよね、なんて思いながら
私なりにハンクんの最期に
何が起こっていたのか納得したくて
老犬の死期のことを
後から調べてみたりしました。

口をパクパクさせる仕草は
「死戦期呼吸」というものだったみたいです。
心臓はもう止まっていたのかも。




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何でも興味津々じぃちゃんだったね。



死に向かう準備は
体温、血圧ともに低下し…
と大抵は書いてありますが
ハンクんは最後の最後に
なぜ発熱したんだろうかと
考えてしまいます。

免疫力が極端に落ちた結果
膀胱炎の細菌が悪さを始めて
2年前の今頃起こした
敗血性ショックという状態に
またなったのだろうか。

先生も、もしかしたら
細菌が他の臓器や血液にまで
いってるかもしれない、
とは言っていたし。

でも、発熱するということは
体が細菌に対抗してるということで
ハンクんの持ち前のバイタリティで
乗り越えようとしたのかと
思えてならないのです。

血便まで出てたから
何をしても手遅れだったとは
思うのだけど。




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お彼岸にお寺さんにも行ったね。
犬は入れなかったけど。
お出かけをたくさんしようと思ってた頃。
コロナ禍でできずじまい。(´ω`)トホホ…



ある獣医さんのインスタに
書いてあったことなのですが
ひどい右反りになってから
ずっとハゥハゥ鳴いてたのは
辛かったわけではなくて
せん妄という神経症状のひとつ
だったのかもと。

反っていなくても鳴いてたものね。
気休めとしてそう思いたいのかもですが。




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車の中でふらつくくせに
立って外や私たちの方をよく見てた。



右反りがひどくなる前の
左反りだった時期が
本当に穏やかな日々でした。

それでお花見にも行けたんですよね。
ずっと穏やかな表情だった。

ゴールデンウィークには
カートでお出かけしようと
思っていたのに。。。




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一度も着けることのなかった
鑑札と狂犬病予防注射済票。
ずっとハンクんはうちのコだからね。‪(  •̥ ˍ •̥  )‬



でも、ちゃんとその後に
ひどい反りを見せてくれて
その後にぐったり期になって、、、

回復したって
またこんなふうになるよって
もういいよねって
示してくれたような気がします。




手足のハゲは目立ちましたけど
最期のハンクは本当にキレイだったんです。

オシッコもウンチも
出すもん全部出して
私にお尻を洗われるのを待って
キレイになって。

口唇の傷もキレイになって。
保護時から剥げてた鼻も
毛が生えてキレイになって。

少し前に病院で
耳洗浄もしてもらって
耳毛のカットも爪切りも
私、なぜだかちゃんとしてた。

キレイなイケメンになって
虹の橋の向こうで
モテたかったんだと思います。(*^。^*)




DSC00277
甘えることも知らなかったはずだけど
人のことは好きだったのかも。




ここ数ヵ月の介護は
私に身も心も許してくれてるようで
本当にかわいくてかわいくて。
でも、哀れで…

言葉は尽きないのですが
最期の日のことは
これくらいで。

わがままだけども
必ず戻ってきてね。
もう一度会いたいよ〜。






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hinazunabiyory18 at 17:50|PermalinkComments(3)

2022年04月21日

最期へ向かうハンクのこと



これを書いておかないことには
保護犬ハンクの生を
締めくくれないような気がして
私も前へ進めないような気がして
何とか思い出しながら
書いておきます。

今日からは
預かり当初の写真も
織り交ぜながら。



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まずは、今日のハンクん。

サポーターの皆様からのお花も
また増えました。
代表からお菓子もいただきました。
とても華やかなことになっています。
本当にありがとうございます。

うちからのお供えは
なぜかのパイナップル。
夫さんが好きなんだな。

ハンクん食べられるかなぁ?φ(.. )




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2020年2月。
わが家に来てはじめての健康診断。
この顔がたまら〜ん。



木曜までのことは書いたので
15日金曜のことから。

夫さんからの報告は
朝はお団子一つも食べられなかったと。
口には入れたけど
飲み込んでくれなかったとのこと。

お昼は薬を入れた分の
2コは食べてくれたけど
3コ目は口を開けない。

お水は自分で器から飲んだので
まだ大丈夫、
と思ってました。




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夕方の写真。

起きて、いつものように
首を仰け反らしていたので
いつものハンクんらしくて
異常はないと思おうと
してたように思います。

団子は食べないけど
おやつを2粒くらい
食べたんだったかな。




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夫さんの仕事部屋に隔離中。
私が入って行くとこんなふうに
顔を出してくれてました。



夜も団子は食べられなくて
とうとうお水も飲まない。
ずっとうとうとしてる感じ。

いよいよかもしれないと
ずっと見守れるように
ソファーの前の
まん丸ベッドに移しました。




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足がとても冷たくなってて
電気ストーブをずっとあててました。

寒がりのひなが側に。




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目を覚ましたように見えたので
シリンジでお水をあげたら
少しだけ飲み込みました。

続けてチュールを
口に入れたけど
それは飲み込まなくて
舌の下に溜まってました。

残りはひなにあげました。




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スマホが珍しいみたいで
よくカメラ目線くれてたなぁ。



そのあとだったか
いわゆる血便が出始めました。
犬の最期は経験したことがないですが
私の父の時を思い出し
ちょっとこれは…と思い始めました。

それから少し荒い呼吸になって
しばらくしたら寝始めたようで
静かな呼吸のまま朝まで。




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よろめきながらも
お散歩大好きだったね。



土曜は夕方5時の予約でしたけど
朝一番で病院に電話をして
行かせてもらいました。

出かける準備をしてる間に
また血便。
どんどん血の混ざり具合が増して
泥状になっていきます。




DSC_8727-1

診察台での写真。
これが生きてる最後のものと
なってしまいました。
体重は、11.68kgまで落ちてました。


40度の発熱と脱水と貧血が診られて
点滴と抗生剤、解熱剤注射と
いつもの膀胱洗浄をしてもらう。

熱が下がってくれば
お水も飲めてくるはずだけど
状態が変わらないようなら
翌日もう一度再診となりました。


(続きます)




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hinazunabiyory18 at 17:05|PermalinkComments(0)

2022年04月19日

ハンクを見送った日



何から書いたらいいのか
本当はまだ
いわゆる心の整理というのが
ちゃんとはできていないのだけど。


年老いてから
体の不自由もありながら
おそらく家族から見放された
1頭の雄のボーダーコリー。

BCRNで保護し
(ボーダーコリーレスキューネットワーク)
ハンクと名付けました。

こんな保護犬がいたと
私の心に残しておくために
これを読んでもらった人の心に
少しでも届きますように
少しずつ書いていこうと思います。


まずは、お空に見送った
4月17日のことから書いておきます。





DSC07826~2


斎場から見た空。

雲ひとつない快晴。
晴れ男だったっけ?

暑くもなく寒くもなく
本当に気持ちのいい日でした。



ハンクの写真が続きます。
不快に思われる方は
そっとスルー願います。


DSC07703_1-01


家を出る前です。
すごくすごくきれいで
男前で優しい顔をしていたので
何枚も撮ってしまいました。




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夫さん作の
段ボール2枚を貼り合わせた棺。
合うサイズがないんですよね。

皆さんはどうしてるんだろ?


ちょっと悩んだ結果
ずっと使ってた
白いバスタオルで体を包み
黄色いタオルを枕にして
ミッキー&ミニーの毛布を掛けました。

首が辛くなってからの物は
入れたくなかったのだけど
黒猫ちゃん枕も入れました。

虹の橋の向こうで
お昼寝で使ってくれるかな、なんて。





DSC07730-01


ひなずなとお別れの挨拶。
ちょっと無理くり感。( ̄▽ ̄;)

ひなずなは玄関で
いつも以上にわさわさして
最後まで着いて行こうとしてました。

分かってるのかな〜?





DSC_8730~2


車の中です。
最後のドライブ。

あとから思い立って
まだ歩けていた時に毎日着ていた
黄色と白の介護用ハーネスも
入れました。

これを着て背中を持ち上げて
たくさん歩いたね。





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斎場です。

撫でても撫でても
撫で足りたくて。





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お経をあげてもらって
いよいよお別れです。





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荼毘に付されている間
お空を撮りました。

うっすらとした
ひと筋の雲のようなのが
横に走っていて
ハンクが走ってるのかな〜
なって思ったり。





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小さくなってお家に帰ってきました。
ひとまずベビーベッドに置いたのだけど
四十九日までは
まだうろうろしてるらしいので
ここで寝てくれるように
そのまま祭壇風にしました。

生きてるうちは
あげたことのなかった
苺をお供え。





DSC07787-01


ハンクん、
たくさんたくさん経験させてくれて
ありがとね。

必ず生まれ変わって
次はちゃんと最後まで健康な体で
何があっても
一緒にいてくれる家族と出会うんだぞ。

と、何度も何度も何度も
話しかけました。

今も話しかけています。
そろそろご飯だよ
遊び終わったら戻っておいで〜、とか
そろそろ寝る時間だよ〜、とか。

たぶん、ず〜っと
そこらを走り回っていると思うので。
(*´ ˘ `๓)



(次回へ続きます)




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たくさん走るのら〜




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